ウリムとトゥンミム

 昨日は6/16の西日暮里アルハムブラでのLIVE『ウリムとトゥンミム』のパレハ作品の稽古だった。場所は屋良有子さんが普段稽古やクラスで使っている中野のエストレージャスをお借りして。振付をしながらの合わせはもうかれこれ4回ほどになる。6月の全体リハに向けていよいよ最後の振付の機会だったから、この日にはある程度、最後まで振付を完成させるように臨んだが、1時間少しでしっかりと流れがつながった。

リハーサル風景①
リハーサル風景②

リハーサル風景③

今回のLIVE、大方の流れは自分が作ったが、細かい部分やさまざまなアイデアを有子さんが沢山出してくれたりと本当に毎回の合わせが楽しく有意義な時間だった。あとは、全体リハに向けて踊り込んだり、もっと細かく磨いていこうと思う。LIVEを観に来てくれる方からよく聞かれる『ウリムとトゥンミム』だが、少し説明させてもらうと、ご存知の方もいるかもしれないが、『アルケミスト』(パウロ・コエーリョ著)という小説があり、その中に出てくる黒い石(YES)と白い石(NO)がウリムとトゥンミムと呼ばれている。主人公サンチャゴがピラミッドを目指し旅に出る時、老人(後に王様と知る。)から渡されるのだが、この先の旅で何かに迷う時にこの石を頼りなさい、と言われる。まあ、吉兆を占うようなものかな。ある時期この本にハマり良く読んだもので、いつかここから踊りの作品に繋げたいな、と思っていた。まあ、本全体をストーリー通りになぞれはしないから、このウリムとトゥンミムが今回のテーマであり、あくまでイメージだ。有子さんにこの話をしたら、読んだことはないが、この本自体は実は知っていたらしく、何かの縁を感じた。

 

『おまえが何かを望むときには、宇宙全体が強力して、それを実現するために協力してくれる。』

 

この小説に散りばめられるメッセージが好きで、沢山のインスピレーションをもらえる。現代社会でただただ忙しく事をこなしている人に対して、これが君の望む本当の人生なのか。もっとやりたい事があったのではないか。と、パウロから問われているような。作品を創りながらまたゆっくり読み返したいな、と思えた。

アルケミスト